コンセプト
SDGs×ふとんのうえの
『SDGs持続可能な開発目標』
ふとん屋さんでは昔から『打ち直し』をして繰り返し使うことを商売として当たり前にやってきました。
モノを大事にしてもったいないを大切にする日本人は、古くから着物を施して作り変えたり、生地を洗い張りして仕立て直したり、『SDGs』は一般の家庭では当たり前のことでした。
国土が狭く、資源の少ない日本では繰り返し作り直して使用しなければ、もったいないことを知っていたからこそ、数年間使っては母たちが布団の仕立て直しを子供たちに手伝わせながら、モノを大切にすることを教えていたのかもしれませんね。
ふとんの始まりは蒲(ガマ)の穂を並べて作られたとも言われ、『蒲団』の文字からもわかります。やがて綿花の種を包んでいる綿毛を集めて作ったのが綿の布団の始まりです。
綿は空洞の繊維ですから空気を含んでふんわりと暖かく、植物由来ですから体にもやさしく、そして最後には燃やして土に返すことが出来る、まさに『SDGs』な素材なんです。
しかし、現代社会では共働きであったり、ライフスタイルや住まいの変化からベッドを利用したり、押入れがなくクローゼットでは布団を仕舞う場所もなく、なるべく手をかけない寝具を使用する人も多くなりました。そうした寝具は、機械で大量生産できる化学的な素材の寝具として、どこでも手に入れることが出来るようになりました。その結果、それらは生産にも廃棄にもCO²を発生させることが、環境への懸念材料とされています。
再生して繰り返し使用することは出来ない=ゴミではなく、干せばふくらみ、空気を含むと暖かく、再生が可能な綿布団こそが「持続可能な寝具」つまりSDGsと言えるのではないでしょうか。
また、最近では軽さと暖かさで掛ふとんは羽毛を使う方が多くなっています。羽毛布団は水鳥の羽を使用していますので、ヨーロッパでは動物愛護、自然保護の観点からも、むやみに処分することなく羽毛は再生して使用することが普通になってきました。命=資源には限りがあるということです。
当店でも羽毛布団はリフォームすることをお勧めしています。そのためにふとんの状況を確認して再生可能か、より暖かく気持ちよく使っていただくにはどうしたらよいかを、診断させていただきます。限りある資源ですから、まずは捨てる前にチェックをお勧めします。
ふとんのうえのは創業以来67年間、ふとん職人として限りある資源を大切に使用し、お布団を仕立てております、お客様がぐっすり眠り、より健康で充実した日々を送っていただけるよう、これからも努力を続けてまいります。そして持続可能なおふとんを未来へ伝えていきたいと思います。
- 2022.11.05
- 03:49
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